1. 学生時代と音楽への情熱

柳生好之先生は、金沢出身の高校生時代、勉強に対して特に熱心ではありませんでした。彼はギターに夢中で、ミュージシャンになることを目指していました。当時、音楽の世界に進むには、東京に行ってレコード会社でデビューするしかないと考えていたため、柳生先生も東京を目指していました。しかし、彼の両親は大学に進学することを強く勧め、専門学校に行くなら自分で働きながら行くようにと言われました。

2. 大学受験と逆算思考

柳生先生は、将来のミュージシャンになるという夢を叶えるために、逆算して考える力を発揮しました。彼は高校2年生の時に働いた経験から、働きながら専門学校に通うのは現実的ではないと判断し、大学に進学して学費と生活費をもらいながら音楽を続ける方が賢明だと考えました。

3. 受験勉強と成績向上

初めは東京のどの大学でも良いと考えていた柳生先生は、英語と現代文、倫理の3科目で受験できる国士館大学を志望しました。しかし、勉強を進めるうちに英語と現代文に興味を持ち、成績が急上昇しました。夏前には国士館大学の偏差値をクリアし、さらに難易度の高い大学を目指すようになりました。最終的には早稲田大学を志望することになり、浪人を経て見事に合格しました。

4. 学習スタイルと映像授業の先駆け

柳生先生は予備校での授業に対して独自のアプローチを取りました。当時、映像授業が主流でなかった中で、ビデオを借りて自分のペースで学ぶ方法を実践していました。この効率的な学習方法により、彼は予習と復習を徹底的に行い、着実に力をつけていきました。

5. 予備校講師としての活躍

大学卒業後、柳生先生は予備校講師としての道を歩み始めました。彼の授業は生徒たちから高く評価され、人気講師として知られるようになりました。特に英語と現代文の指導において、彼のわかりやすい解説と情熱的な授業スタイルは多くの生徒たちの心を掴みました。

6. メッセージと現在の活動

柳生先生は、現役の受験生に向けて「周りの意見に惑わされず、自分の夢を追い続けることの大切さ」を強調しています。彼自身も、偏差値38から早稲田大学に合格するまでの道のりで、多くの困難を乗り越えてきました。現在は、スタディサプリの講師として、オンライン教育の分野でも活躍しています。

柳生好之先生の半生は、逆境に立ち向かい、夢を追い続ける姿勢が強く映し出されています。彼のストーリーは、受験生だけでなく、すべての夢を追う人々に勇気と希望を与えることでしょう。